研究概要
①演習林における森林資源の循環的利用と森林の保全 ②演習林に少花粉スギ品種由来の家系の試験地を設定し、それらを活用した地域に適応する品種の作出に取組む。③環境中の放射性核種、主にCs-137、 Be-7、 Pb-210について、右の写真に示すように、Ge半導体検出器で検出されるγ線のスペクトルに基づき、それらの核種をトレ-サ-とした、樹体内や土壌における動態や環境情報の研究。Cs-137は、福島原発事故後の環境中の動態、特に森林・樹木との関係。また、Be-7とPb-210は、降水との関係が深く、大気や土砂流出等に関する環境情報が得られる。
教育・研究活動の紹介
演習林は森林認証(SGEC)を取得しており、持続可能な森林経営を実践している。特に、高性能林業機械を駆使した直営生産を行っている。近年は、右の写真に示すように、再生可能なエネルギ-としての木質バイオマスも、一般建材用丸太の生産と同様に、積極的に行っている。
森林整備について、毎年更新を発生させ植栽、保育、伐採、更新・植栽という循環的な森林経営を実施していることで、充実したフィ-ルド教育が実践的に行われている。
今後の展望
災害に強い森林を目指す。
社会貢献等
地域社会に開かれた演習林を目指す。