研究概要
外国人住民が地域を担う構成員として、安心して暮らせる社会の構築を目的とした調査研究を行っています。外国人住民の地域参画に必要な中間支援の要件、要支援者ではなく支援者としての外国人住民を含めた防災のあり方の見直し、外国人児童生徒教育に関する教育環境問題などに、アンケート調査だけでなく、ワークショップやコミュニティFMの番組制作など、実践的に調査研究を行っています。右のグラフは、ご近所づきあいの実態だけでなく、日本人住民が主体的に地域の外国人住民に目を向け、調査を実施したことに大きな意味があります。
教育・研究活動の紹介
社会調査法の授業の他に、地域デザインセンターの仕事では、学生が地域パートナー(自治体、企業、NPO等)と共に多様な地域の課題に対し解決策を提案する「地域プロジェクト演習」のフィールド(約30カ所)のコーディネーションや、全学の教員が主に自治体と分野を超えて連携する共同研究やプロジェクト等のコーディネーションを行っています。地域との連携自体が目的化しないよう、地域の課題解決に向け相互に変化を受け入れられる関係の構築や、そこに集う人々がそれぞれの専門や個性を発揮できる場づくりを心がけています。
今後の展望
暮らしに必要な様々な分野を外国人住民を含めた視点から見直さなければならない時代に入っています。多文化共生を志向する専門性と多様なコーディネーションの経験を活かし、これまで外国人住民を意識していなかった分野の方々と共に、次の社会を見据えた実践的な取り組みを行えたらと思います。
社会貢献等
コミュニティFMミヤラジでの多文化共生や防災に向けた番組の制作·放送、中山間地域におけるまちづくり相談員、大学における地域連携コーディネーター研修における事例発表、ポートランド州立大学·パブリックサービス研究·実践センターとの協働によるサービス·ラーニングの技法を学ぶワークショップの開催などを実施しています。