研究概要
独自の強ひずみ加工技術である「連続繰り返し曲げ加工(Continuous Cyclic Bending; CCB)」と熱処理を組み合わせることにより、表面を粗粒層、内部を細粒層という傾斜的組織に制御することができます。また、表面の粗粒層は優先方位を持つことが明らかになっており、結晶方位制御技術としての可能性を検討しております。
異種金属箔材/板材の摩擦攪拌接合(FSW)では窒化珪素ツールを用いて数十μmの微小押込みによる接合条件の最適化を目指しています。異種材料のパルス通電接合の研究も進めています。
教育・研究活動の紹介
金属材料の特性は微細組織と密接に関わっています。そこで、SEM/EBSD解析に基づき結晶方位・粒界制御による材料特性の高性能化を目指しています。また、FSW、パルス通電接合による異材接合技術に特徴があります。
今後の展望
結晶方位・粒界制御ならびにエントロピーを意識した高性能材料開発とマルチマテリアル化に対応する異材接合技術により、カーボンニュートラルに貢献する研究を行っていきたいと考えています。
社会貢献等
県内企業、県との産学連携プロジェクトによる実績を踏まえ、今後も共同研究を推進したいと考えています。