研究概要
小学校や中学校などで実施される新体力テストでは、筋力やパワー、持久力、柔軟性などの体力を測定・評価するために、様々なテスト項目が用意されています。私はその中でも筋力やパワーに注目し、ジャンプ運動を用いた下肢のパワー評価に関する研究を行ってきました。具体的には、既存のパワー評価法にみられる課題を克服できる新たな評価法を考案し、その妥当性と有用性を検証しています。今後は、この評価法のさらなる有用性を検証するとともに、小学校から高校までの成長過程におけるパワーの発達傾向を明らかにする研究にも取り組みたいと考えています。
教育・研究活動の紹介
私は大学では教育学部に所属し、その後、体育学やコーチング学を専攻しました。これらの経験を活かし、陸上競技や小学校体育などの担当授業では、理論と実践を通して、学習者が持つ課題を解決する力を養えるよう指導しています。
今後の展望
走・跳・投などの基本的な運動技能や、各スポーツ種目における競技力の向上に資する研究を行いたいと考えています。
社会貢献等
これまで、地域の小学生を対象とした運動教室や陸上教室に携わってきました。また、研究で得られた知見を広く指導者や競技者に発信するために、陸上競技やトレーニングに関する論文を紹介する商業誌の連載に執筆者の一人として関わっています。