研究概要
研究室では、施設園芸の現場から宇宙空間での食糧生産まで幅広い分野を守備範囲としています。世界で飢える人がいる反面、日本では食糧があふれ、その農法(無農薬、有機農法、農業の工業化)や収穫物の品質、さらに健康に及ぼす機能性までが問われています。養液栽培、施設園芸、植物工場などの現場でも安全で高付加価値、かつSDGsに対応した栽培方法の模索が行われています。また、生産された農産物、加工食品や嗜好飲料(清酒やビール)の品質評価や、疾病に結びつく活性酸素の消去能力の高い栽培、加工技術など、消費者と生産者を直接結び、信頼関係を築くための科学的な技術開発にチャレンジしています。
教育・研究活動の紹介
植物工場での機能性が高いエディブルフラワーの栽培技術、アスパラガスの生長制御と品質評価指標の確立、香味菜の生理特性に適した貯蔵技術の開発。
このように、エディブルフラワー(食べる花)、アスパラガス、香味菜、等特徴的な植物を題材に、農業現場での課題から最先端の農業までリアルな体験を通して、自分のスキルアップができます。「日本、アジア、アフリカ、南米等、世界から学生が集まる研究室にしい。」「一人一人の学生の能力を、世界スタンダードのレベルにupしたい。」「今以上に、地域や現場と結び付き現場適性の高い、役に立つ研究をしたい。」と思っています。
今後の展望
栃木県にとどまらず、日本全国、世界に有用な農産物、食品が日本には多く存在します。しかし、その商品の付加価値を高めるには、その特性を明確にし、消費者が望む指標であったり、成分を裏付ける技術開発が求められています。この事は、生産者と消費者を結び付け、両者にとって食の安全·安心を担保する重要な要素であり、今後も研究を続けていきます。
社会貢献等
農学は、「おもしろくて役に立つ」分野です。是非、教育·研究の両側面お問い合わせください。可能な限り、同じ目線で一緒に課題の解決に取り組みます。