研究シーズ集

共同教育学部

准教授 小原 一馬こはら かずま

人文社会系 社会分野
小原 一馬
キーワード

感情,遊び,面白さ

分野

教育社会学

研究テーマ

・スクールカースト、インフルエンサー型クラス
・教育と社会の接続
・サブカルチャー

所属学会等

日本社会学会、日本教育社会学会、日本教師教育学会

特記事項

2021年度 QUORA トップライター

URL

MAIL

kohara70※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-649-5283

研究概要

中学、高校のクラスがどのような雰囲気になると、子ども達のその後の人生がどうなっていくかなどを調べています。もし権力が集中し、風通しが悪いというスクールカースト的状況で下位におかれてしまうと、学校生活に積極的に参加することが難しくなり、性格も消極的になりがちです。でも誰もに活躍の機会があり、みなの意見が聞いてもらえるクラスで学んでいる子たちは、学校生活が明るくなるだけでなく、その後の人生も幸福になる可能性が高いことがわかりました。ただ最近は、情報化の影響もあり、権力は集中しているけれど、風通しは良いというクラス(右の図のインフルエンサー型)が中学でマジョリティになってきていることもわかりました。

教育・研究活動の紹介

「考え方を学ぶ」ということができる学生は、大学で学んだことがその後の人生でも生かせる可能性が高いことがわかっています。ですので、授業では個々の中身よりも「考え方を学ぶ」ことを重視し、学生さんにも「考え方を伝えられる」先生になれるように指導しています。ゼミでは、これまでの人生と価値観をそのままぶつけられるような卒論を書くことを目指しています。ガンダムだったり、ジャニーズオタだったり、女子マネだったり、ホラー映画だったり。その世界を社会学するために、学生さんと一緒に研究しています。現在のスクールカーストの研究テーマも、卒論の指導から発展してきました。

今後の展望

スクールカーストのない、明るいクラスを作るにはどうしたらいいのか、最近見つかったインフルエンサー型のクラスの良い所と悪いところはどういうところなのかを調べていきたいです。あとは学生さんだのみで、面白い研究テーマを持っている学生さんと一緒に研究したいですね。

社会貢献等

QUORAというSNSで、主に教育に関するみんなの質問に答えています。2021年度のトップライターに選ばれました。