研究シーズ集

工学部

教授 横田 隆史よこた たかし

基盤工学科・情報電子オプティクスコース 
横田 隆史
キーワード

並列計算機,相互結合網,輻輳制御

分野

計算機アーキテクチャ

研究テーマ

・並列計算機向け相互結合網技術
・ネットワークの輻輳制御技術
・プロセッサの挙動解析技術

所属学会等

情報処理学会,電子情報通信学会,IEEE,ACM

URL

MAIL

yokota※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-689-6290

研究概要

計算機は富岳に代表されるスーパーコンピュータからIoT (Internet of Things)機器まで深く浸透しています。同時に高性能化・低消費電力化も進んでおり,最近は1つのシステム内に複数のプロセッサを擁するマルチコア(multi-core)ないしメニーコア(many core)と呼ばれる形態,つまり並列計算機の形態が一般的になっています。このような計算機システムに係る基盤技術を中心に研究しています。近年特に力を入れているのは並列計算機の相互結合網技術です。多数のプロセッサを相互結合網により接続する並列計算機システムにおいては,相互結合の方式次第で劇的に性能が変わります。しかし,膨大な数ゆえに集中制御することは事実上不可能であり,使用状況に応じた適切な制御をすることが困難です。この課題に対して,様々な角度から解決方法を模索しています。

教育・研究活動の紹介

既存の考え方にとらわれない広範囲な視点から検討を行うことを特徴としています。既往研究にない斬新な発想によるユニークな研究をモットーにしています。たとえば,物理学の分野から着想を得たエントロピーの考え方に基づく新しい制御方式を考案したり,メタヒューリスティックスと呼ばれる人工知能分野の考え方を導入した手法を試みたりしています。考案した解決方法は,どんなものでも計算機シミュレーションにより評価をしていきます。そのためのシミュレーションプログラムを自作するのはもちろん,シミュレーション自体の速度化の研究も行っています。

今後の展望

相互結合網技術に関しては,近年話題になっている機械学習や深層学習の技術を採り入れることを計画しています。相互結合網技術の進展は,そのまま通信の高性能化・高効率化につながります。これにより,多数のIoT機器を相互に接続することでひとつのシステムを構築することを想定して、その相互結合技術の高度化にも取り組んでいきます。

社会貢献等

企業勤務経験をもとに、組込みシステムについて、身の回りにあるコンピュータとして平易に紹介・解説します(市民講座等)。