研究シーズ集

工学部

教授 古澤 毅ふるさわ たけし

基盤工学科・物質環境化学コース・触媒プロセス工学研究室
古澤 毅
キーワード

触媒,水素エネルギーキャリア,CO2資源化,分離膜,光エネルギー,カプセル型リアクター,再生可能エネルギー

分野

エネルギー,環境,ナノテクノロジー・材料

研究テーマ

・アンモニア低温分解用膜反応器の開発
・CO2メタン化反応用膜反応器の設計・開発
・触媒内包カプセル型リアクターを用いた各種液相反応

所属学会等

触媒学会,化学工学会,水素エネルギー協会,日本エネルギー学会,日本化学会,石油学会

特記事項

[使用可能な装置・機器:各種反応試験装置、触媒分析装置、その他分析装置、マイクロ波装置、光照射装置] [どのような事でも結構ですので一度ご相談下さい]

URL

MAIL

furusawa※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-689-6160

研究概要

バイオマスのガス化・副生成物の精製、水素エネルギーキャリアの利用、CO2資源化プロセスの開発、各種触媒内包カプセル型リアクターを用いた化学プロセスの開発など、エネルギー・環境問題の解決に向けた幅広い研究を展開しています。現在は図1に示すようなグランドデザインを想定した上で、再生可能エネルギーに富む海外で製造し輸入するグリーンアンモニアの国内での利用方法の模索や、国内の各産業から排出されるCO2の資源化に関するプロセスの開発などを重点的に行っています。それ以外にも、再生可能エネルギー源であるバイオマスからの高付加価値物質の製造や、太陽光の光エネルギーを駆動源とする化学プロセスの構築なども実施しています。

図1 当研究室で対象とする研究全体の構想

教育・研究活動の紹介

当研究室に所属する学生は自らの力で実験装置を組み立てる必要があるため、化学の基礎知識だけでなく、ガス配管・電気配線などの素養も身に付きます。また、触媒化学と化学工学の異分野学問の融合を目指しており、各学生は触媒化学だけでなく、化学工学に関する基礎知識も身に付きます。基本的に実験時間は長く、体力を必要とするものの、研究室に所属する学生は明るく、将来エネルギー・環境問題の解決に寄与したいという高い目標を心に秘めています。私自身も個々の反応に相応しい触媒の設計・調製を25年以上に亘って行ってきましたが、最近では触媒自体の性能向上だけでなく、触媒と膜分離を一体化したリアクターの構築や微小な反応場の利用などの化学工学的なアプローチも加えて、新たな視点で研究を行っています。

今後の展望

これまでは研究者自らが設定した目的と反応へ適用可能な触媒や材料を調製し、研究を遂行してきました。しかしながら、社会において未解決のエネルギー・環境問題は数々あると推測され、これに伴って生じる様々なニーズが存在すると考えています。また、材料あるいは触媒の調製技術とはそれらのニーズに応えることが第一のシーズであるとも自覚していますので、この機会に是非産業界からお問い合わせを頂けますと幸いです。

社会貢献等

技術移転希望項目
・触媒調製技術 ・水素製造技術 ・光エネルギー利用技術
特許出願状況
・特許第5230562(BDF合成) ・特開2016-198720(エネルギーキャリア)