研究概要
当研究室では、ロボティクスの基礎から応用まで、幅広い分野に取り組んでいます。課題に対するソリューション技術は、数理モデルを使ったものに加え、人工知能技術として近年注目を集める深層学習を用いたもの等、多岐にわたります。基礎研究ではロボットの自律移動のための自己位置推定や動作計画、応用研究ではパーソナルモビリティや複数台の警備ロボットシステム、上体ヒューマノイドロボットが挙げられます。ロボットの自律移動に関する技術は、車の自動運転にも適用することができます。応用研究では、ロボットが周囲の環境や対象となる物体を認識できることが求められます。そのため、従来の数理モデルに加え、深層学習(ディープラーニング)を活用したセンシング技術、特にロボットビジョンの研究に注力しています。この他にも、脳波でパーソナルモビリティを操作するためのインタフェース(BMI)を開発中です。
教育・研究活動の紹介
研究活動を通じた先端知識や技術の修得はもちろんのこと、研究成果を公表する際に求められるアカデミックライティングやプレゼンテーション能力の育成に重点を置き、学術活動にも力を入れています。そのため、学生は積極的に学会へ参加し、各自の研究成果を発信しています。最近では受賞も多数あります。研究室全ての学生が、課題解決のために独自のアイデアを創造し、それをロボットに展開することで技術として昇華させています。
今後の展望
宇都宮市では、スマートシティ実現のためモビリティサービス「Maas」の導入を目指しています。令和5年にはLRTも開通予定です。当研究室で開発したロボティクスや人工知能の技術は、この宇都宮版Maasにも適用できるものと考えています。
社会貢献等
・社会活動:「宮ラボ~AIアイのあるまち創りを目指して~」でのロボットデモや「宇河地区小中高校PTA連絡会定期総会」での招待講演
・特許取得状況:特許6788540(巡回経路設定装置、巡回経路設定方法及び巡回経路設定プログラム)
・産学連携・技術移転の対応:民間企業との共同研究やとちぎロボットフォーラムとロボットの試作