研究シーズ集

国際学部

教授 マリー ケオマノータムまりー けおまのーたむ

国際学科
マリー ケオマノータム
キーワード

社会学(地域社会学),タイの社会と文化,地域住民組織

分野

社会学(地域社会学)

研究テーマ

・タイの開発と地域社会
・タイの地域住民組織

所属学会等

日本社会学会,日本労働社会学会

MAIL

malee※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-649−5173

研究概要

私の母国であるタイの首都バンコクおよび地方都市での地域調査を行っています。タイは日系企業の進出などにより工業化が進み、バンコクと農村の地域格差が拡大しています。そして農村では貧困、バンコクでは人口集中による都市問題が発生しています。農村出身者の多くはバンコクでスラムを形成し、劣悪な居住環境での生活を強いられています。そうした恵まれない条件におかれた人々が自分たちの生活を守り、改善していくために結成するのが地域住民組織です。私は、この実態調査をとおして、住民の権利と自治を保障する望ましい社会開発のあり方を考えています。

教育・研究活動の紹介

私の卒論ゼミでは、海外調査を行う学生がほとんどです。文献研究、調査計画の立案、現地調査の実施、卒論の作成という一連の作業をとおして、社会調査の実践的な能力を養成することを目的のひとつとしてきました。1980年代後半以降、急激な工業化・都市化を経験し、大きく変容しつつあるタイの都市を対象とし、社会学の立場から、貧困、教育、ジェンダーなどの社会問題や地域社会の実態に関する調査を行う研究がおもなものです。海外調査にはさまざまな困難が待ち受けていますが、これを乗り越えていけるよう、全力でサポートしています。
タイ語関連科目では、タイ語による聞き取りやコミュニケーション能力を身につけることを目標として、短期集中訓練を行い、小人数グループでの訓練をとおして、日常生活の簡単な会話能力を養成しています。具体的には、タイ料理をともにつくることをとおして、タイの文化やタイ人の生活習慣、思考について話し合っています。その際、メニューの決定、材料の買い出し、料理、会食までをできる限りタイ語の会話で行うこととしています。

今後の展望

これまでどおり地道に研究に取り組むとともに、学生の関心と主体性を尊重した教育活動に努めたいと思います。

社会貢献等

高校での出前講座をはじめ、依頼があれば、タイ語・タイ社会についての講座・講演などに対応しています。