研究シーズ集

地域デザイン科学部

准教授 飯村 耕介いいむら こうすけ

社会基盤デザイン学科・流域デザイン研究室
飯村 耕介
キーワード

河川,海岸,津波,洪水,防災・減災,気候変動,植生,
海岸林, Eco-DRR

分野

海岸工学、植生水理、河川工学

研究テーマ

・津波遡上や河川洪水に関する水理実験・数値解析
・海岸林や河道内植生の氾濫流への影響
・流れによる堤防背後地の洗堀等の地形変化

所属学会等

土木学会

特記事項

可変勾配水路、二次元PIVシステム、電磁流速計、Phantom 4 RTK

URL

MAIL

k_iimura※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-689-6214

研究概要

2011311日に発生した東北地方太平洋沖地震津波や、近年の度重なる豪雨災害は従来想定していた規模を超え、今までの防災対策だけでは防ぎきれない状況となってきました。そのため複数の対策によって段階的に被害を減じていく多重防護による減災や、河川域のみならず氾濫域を含めた流域全体で水害を軽減させる流域治水を進めることが必要です。
日本では古くから海岸林や水害防備林が整備されていますが、このような伝統的な水害対策も多重防護や流域治水を構成する一要素として見直され、生態系を活用した防災・減災を表すEco-DRREcosystem-based disaster risk reduction,他にもEbAやグリーンインフラなど)として国際的にも注目度が高まっています。このような植生がもたらす防災・減災効果について、周辺流況や作用力、洗堀現象等に着目しながら明らかにしていきます。

平成27年9月関東・東北豪雨の 鬼怒川決壊地点の様子

教育・研究活動の紹介

教育では、実験・演習科目を主に担当しています。1年生の基本的な力学に関する実験から、3年生の水理学に関する専門的な実験まで担当し、ステップアップしながら理解を深められるよう実施しています。
研究では、地域の水害・環境調査、UAVによる地形測量、室内模型実験、氾濫解析等を実施しながら各地域の水害対策について検討しています。

堤防背後の洗堀に関する移動床実験
氾濫シミュレーション (令和元年東日本台風,永野川)

今後の展望

新たに導入したRTK搭載のUAVPhantom 4 RTK)を地域の調査に活用し、精細なデータを効率良く取得し、水害対策を検討する上での基本データとして取り入れることで精度の向上を目指していきます。

社会貢献等

各地域で水害調査等を実施し、災害の実態や今後の対策について検討します。