社会共創促進センター・SDGs事例集

農学部

栃木県の地域資源‘苦土石灰’を活用したい

担当:農学部・生物資源科学科・関本 均

栃木県が全国生産の約90%を占める、苦土石灰(CaCO3・MgCO3)は、栃木県の地域資源である。マグネシウム(Mg)不足になると、糖尿病、高血圧や心筋梗塞などの発生リスクが高まるので、Mg摂取が推奨されている。一方、アブラナ科野菜はカルシウム(Ca)濃度が高く、Mg濃度が低いという特徴があり、Mg含有量を上げることが望まれる。そこで、地域資源である苦土石灰を施用して、栃木県の地場野菜である、‘かき菜’(アブラナ科)のMg含有量を上げることを試みた。苦土石灰によってかき菜のMg含有量が上がり、Ca/Mg比も低下してミネラルバランスのよいかき菜が生産できた。