研究概要
東アジア文化圏という視角から近現代の中国と日本の文化・思想・文学を研究対象としています。これまでは幸田露伴という人物を取り上げ、その多彩な創作活動において「中国」というものがどのように表出されていたのかを検討してきました。諸分野における伝統と近代をめぐる日中の知識人たちの議論に注目し、その接触、交渉、変容過程について考察を進めています。
教育・研究活動の紹介
学部の授業では、主に中国語と中国文化論を担当しています。学生たちに対して語学への興味関心を促しつつ、ある国・地域の文化について理解する際に如何なるアプローチが可能かを示し、学生主体で各々の切り口を見つけ、深めていくように指導することを心掛けています。
今後の展望
表舞台に登場する思想家、文学者、政治家の語りだけでなく、それぞれの時代を生きた無数のひとりひとりの声を拾い上げ、「小さな歴史」としてどのようにして紡ぐことができるのかについて考えていきます。
社会貢献等
学部附属の多文化公共圏センターの事業を通じた地域貢献活動のほか、学術翻訳・通訳にも貢献しています。
