研究シーズ集

工学部

准教授 清水 隆志しみず たかし

基盤工学科・情報電子オプティクスコース・清水研究室
清水 隆志
キーワード

誘電体,導体,複素誘電率,表面抵抗,計測技術,受動回路,実装技術,高周波,マイクロ波,ミリ波,無線技術,IoT ,5G ,6G

分野

評価技術,情報通信

研究テーマ

・マイクロ波・ミリ波帯における誘電体・導体材料の特性評価技術に関する研究
・ミリ波低損失受動回路の実現に関する研究
・ミリ波集積回路の実装技術に関する研究

所属学会等

電子情報通信学会,IEEE,電気学会,エレクトロニクス実装学会

特記事項

ネットワークアナライザ(110GHzまで対応可),材料評価用共振器,温度・湿度特性試験用チャンバ,プローブステーション,各種電磁界解析シミュレータ

URL

MAIL

tshimizu※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-689-6085

研究概要

持続可能な社会の実現に向け、5G/6G技術やIoT技術を活用した多種多様なワイヤレス機器の迅速な開発が求められています。これら機器開発に必須となる誘電体や導体の高精度・高分解能・高能率な評価技術に関する研究開発を主軸としつつ、Additive Manufacturing技術を活用した低コスト材料評価システム開発も行っています。また、得られた材料特性データをもとに、次世代無線通信用極低損失受動回路やミリ波集積回路の実装技術に関する研究も行っています。

3Dプリンタ製材料評価用共振器とその評価結果

教育・研究活動の紹介

研究面では、共振器法をベースとしたマイクロ波・ミリ波帯における高精度測定法を多種開発しており、その測定精度は世界トップクラスという強みがあります。さらに、開発した高精度評価法で得られた材料特性を活用することで、低損失マイクロ波・ミリ波回路の迅速な開発が可能です。教育面では、設計から製作までを学生自身が行える環境も整えており、設計からモノづくりまでを体験しながら、様々な気づきを通じたホンモノの責任感あるエンジニアを育てています。

Hスロット共振器を用いた30GHz帯フィルタ

今後の展望

これまでに開発してきた各種材料特性評価法の経験をベースとし、より高精度・高能率なマイクロ波・ミリ波帯評価技術の実現、さらにサブテラヘルツ帯への拡張を目指しています。また、CO2排出量の大幅な削減を目指し、次世代通信技術用ミリ波超伝導デバイスの早期実現を目指し、研究を進めていきます。

社会貢献等

産学連携によるマイクロ波・ミリ波帯における各種誘電材材料・導体材料評価や測定/設計に関する技術指導および講演などに取り組んでおります。また、幼小中高における電気や電波に関する講演も実施事例があります。